CITIZEN COSMOTRON SPECIAL 7800 サステナブルではない腕時計

Citizen

CITIZEN COSMOTRONは1970年代の腕時計です。
中身は機械式そのまま、しかし手巻き式でも自動巻きでもなく
電池でテンプを動かす仕組み、電磁テンプ式になっています。
なので秒針の動きは機械式腕時計と同様、スイープ運針です。
何を言ってるか分からないかもしれませんが、
簡単に言うと外見からは機械式腕時計にしか思えないというイメージです。

しかし、1970年当時流行は機械式からクオーツへの変動を迎えていたようです。
スイープする秒針ではなく、ステップ運針(1秒ごとに動く、普通のクオーツの動き)に
世間の目は向けられてしまっていたようなので、
悲しいことにこのゼンマイを巻かなくて済む電池駆動の機械式システムはあまり花を開くことはなかったようですね。。
電池の消耗が激しいらしく、寿命は1年かそこら。
でも機械式のパワーリザーブという考え方からすると、かなりの持続性じゃないかと。

個人的には大好きな時計ですが、
現在の2024年、世間でいうところのサステナブルに逆行してしまう時計。
いつの時代にもはまらないという、画期的だったのに残念な時計でした。

CITIZEN COSMOTRON 7800の動作